高温多湿日本のおいしいパン

 

 

“Der Geruch des Brotes ist der Duft aller Düfte.
Es ist der Urduft unseres irdischen Lebens, der Duft der Harmonie, des Friedens und der Heimat.”
パンの香りは香りの中の香り。それは、我々の地上生活の起源の香り。調和と平和と故郷の香り。
Jaroslav Seifert(ヤロスラフ・サイフェルト)

フランスやドイツで代表されるライ麦パンや全粒粉のパン。噛めば噛むほど味が出てくるハード系のパンは、食べると元気をもらえるような気がします。その香りを嗅ぐと、目の前に牧歌的な小麦畑の風景が広がり、心の中が幸福感でいっぱいになります。

そのようなパンの本物の香りを追求するパン屋さんは、工房の至るところに温湿度計を置いて、日々の気温と湿度の変化を管理しています。毎日同じおいしさのパンを作るには、生地の水分量や水温を一定にすることが必要なのです。

季節の変化に富み、高温多湿の日本では、本場ヨーロッパのような乾いた工房環境を整えることが難しいことがあります。特に気温と湿度が上昇する梅雨と夏、生地が必要以上の湿気を吸い込んでしまうと、パンの仕上がりが変わってしまいます。夏には工房の室温が30℃以上になってしまうこともあります。冬は冬で、パンの発酵のために高めの室温調整が必要になります。一年を通して同じ美味しさを作り出すには、毎日の温湿度管理と熟練の勘が肝心なのです。しかしそれは同時にパン作りの醍醐味でもあるのではないでしょうか。

そんな日本の特殊な気候におけるパン作りに、ピーエスは、パン作りのための室内気候を提案します。日本の気候に対応したピーエスの除湿型放射冷暖房PS HR-Cは、一年を通して外の自然を穏やかに室内に取り込みます。風もなく、音もなく、自然に空間全体の気候を整えますから、パンに負担をかけることなく室内気候を調節することができるでしょう。PS HR-Cの活用の仕方は様々です。今までとは違ったアプローチのパン作りが生まれるかもしれません。熟練の技とピーエスの室内気候で、高温多湿気候のパン作りを探究しましょう。

PS dialogue 2013.8

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