研究者の茶室

 

完全なる静寂の空間。
自分の本来の感覚や精神性を思い出させてくれる空間。
落ち着いて、芸術的精神世界に身をささげることのできる空間。
たとえ都会の真ん中にいても、
まるで文明の喧騒や雑踏から離れた森の中にいるような感じをさせる空間。

それが茶室です。

もともとは、武家社会の画一化を嫌い、個人の好みと自由な発想で建築をしたい、という思いから生まれた”数寄屋”スタイルに、茶室の源流があります。人は昔から、ほんの少し外界との関係を断ち、個人的趣味に適するように作られた空間でこそ、上記のような新しい感情で満たされ、本来の活動性を十分に発揮することができるのでしょう。

 

より一層の創造性が求められる昨今、茶室的空間は今まで以上に必要とされるのではないでしょうか。茶室的空間を求めている人はたくさんいるはずです。例えば大学の研究者です。

研究は、毎日続く創造的な活動です。多くの大学の研究室は、アパートの部屋がずらりと並んだような独房のようなものだったり、キャンパスに豊かな緑があるにもかかわらず自然とはかけ離れた部屋だったりするのが現状なのではないでしょうか。茶庭の自然と一体となり、静寂で包まれた茶室のような空間があれば、日々の思索活動の質を高めることができるかもしれません。

茶室のような創造的思索空間を必要としている研究者の方、是非ピーエスにご相談ください。

PS dialogue 2013.8

 

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