漢字の気候 1

 

 

涼しい、涼む、涼風、清涼、納涼、涼雨、涼秋...

見ているだけで涼しくなる、「涼」という漢字。
「涼」の右側「京」の漢字は、足の長い建物、あるいは、高い丘の上にある建物を象ってできたものです。
そのような建物は風通しがよく、その脇に川が流れていたら...自然と涼しいイメージが湧いてきます。
抽象的な意味を伝えるために、その気候が感じられる空間を描写することによって表現してくれているのです。

 


寒い、寒さ、寒気、寒波、寒風、寒空...

家(ウ冠)の中に干し草がいっぱいあって、その真ん中で人が氷の上にのっている様子を表しています。
寒さは外にあったわけではないのですね。
もしかしたら、外の寒さは寒さではなく、自然の恵みであって、ネガティブな意味の本当の寒さは家の中にあるものだったのかもしれません。

 

PS dialogue 2014.01

 

 

 

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