数奇屋は、好き屋

茶室の別名は数奇屋。
数奇屋は、ある個人の趣味(好み)にかなうように作られるものであり、人が茶室に合わせるものではない。
数奇屋は、好き屋である。

日本にはこのような思想があることを私は初めて知りました。
人が主役なのであります。

ピーエスの室内気候は、モンスーン日本で生まれました。
春、夏、秋、冬の素晴らしい気候がある日本で。それぞれの地域固有の素晴らしい気候がある日本で。
ですから、快適の好みは、それはそれは多様で豊かであります。

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夏の軽井沢の朝、外のテラスで過ごすときの気候が好き。

秋の十勝の澄んだ空気が好き。

春の東京のうららかな午後の木陰が好き。

初夏の熊本の夜のまだおだやかなしっとりした暖かさが好き。

冬の岩手でスキーをしているときの爽やかな空気が好き。

誰にでも、好きな気候があることでしょう。

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ピーエスとお客様との対話は、「どんな気候がお好みでしょうか」という、こんなところから始まります。

PS dialogue 2014.4

 

 

私が好きな気候は、7月末の苗場の、午前中の木陰の涼しさです。山の太陽は強く放射熱も強いのですが、空気はヒンヤリしています。

 

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