バレエスタジオのクリマデザイン

はじめて踊りを踊った人は、きっと、香りを運ぶ風になりたいと、揺れる木の葉になりたいと、力強く枝を伸ばす木々になりたいと、広い大地の一部になりたいと、儚くも可憐な花になりたいと、そう思ったのかもしれません。自然から受けた感動を、つま先や指先まで、からだ全体で自然の情緒を表現したいと、そう願ったのかもしれません。

一瞬一瞬の動きが美しいバレエ。それはまるで自然が季節ごとに見せるひとときの美しさのようです。一面に咲き乱れた花々や、赤や黄色に見事に色づいた樹木。そのひとときの美しさの背後には、何年にも渡った自然の歴史が刻まれています。バレエも同じです。練習を積み重ねて磨かれた、豊かな情緒を表現する苦しい姿勢ほど、踊りの一瞬一瞬を美しく見せるのでしょう。

ですから、日々の練習を積み重ねるバレエスタジオでは、そんな自然の気配をそばで感じていたいのです。感情を押し殺したような、四面を閉じた人工的な箱の中ではなく、開放的で、新鮮空気の精霊がいつも気持ち良く飛び回っている気候の中で。一日の変化や季節の変化の、その一瞬のきらめきに、心とからだが掻き立てられるような気候の中で。そして、やさしい風にのってどこまでも飛んでいける広い平原のような気候の中で。そんな気候の中で踊りたいのです。

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バレエスタジオの、第二の自然の室内気候。
ピーエスの室内気候デザインにおまかせください。

PS dialogue 2015.4

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