夏のギャップ


夏の悩みの種、それは暑さ?いえいえ、それだけではないように思います。夏が悩ましいのは、暑くて、そして、涼しいから。

そうそう、そういえばそうだった、夏になるまでどうして忘れていたんだろう。夏が厳しいのは暑いからだけじゃなかったなぁ。肌に噛みつくような日差し、重たくて息苦しい湿度、そしてぎらぎら立ちのぼる照りかえし…いやいやまいった、と屋内に逃げ込んだら今度は、ぴゅーっと吹いてくる冷たい風、ぞわぞわっと寒気が足元からはいのぼってくるよう。

そうそう、これです。暑いかと思ったら、もうびっくりするぐらいに寒いんだから、これがいけません。行ったり来たりしているあいだに、もう暑いことに備えりゃいいのか、涼しすぎることに備えりゃいいのか、何が何やら、からだの混乱と困惑をあなたも身をもって感じたことがおありのことと思います。
挙句の果てには、乱れに乱れた自律神経の上に疲労が降り積もり、あっというまに食欲はなくなるわ、夜も寝ても寝ても寝苦しい上に寝た気がしないわ。鏡でも覗いてみれば、なんだかげっそりしていたりして。
そう、夏は暑いのをどうにかすればいいってものでもない、ということを私たちは案外見逃しているように思います。暑さと涼しさのギャップの行き来がからだに与えるダメージをどうにかすること、これが夏の快適な生活における大きな課題なのではありませんか。だからといって、涼しい空間の中だけで生きていることは実際問題中々難しいものだし、もちろんこの暑さの中で生きていけるはずもない。いやあ、これは行き詰りましたな。

ピーエスは、この暑さと涼しさをむしろたのしむことができるように、室内の気候がデザインできると考えています。
ポイントのひとつは、屋外と屋内を切り離さずに連続したなかに快適さをつくること。外の暑さと中の涼しさがゆるやかにつながりあい、グラデーションをつくりだすようにデザインすることで、からだが急激な変化におどろくことがなくなるのです。

集中して頭を働かせるときは、涼しい場所へ。ちょっと一息つきたいときは、外気と涼気の混じりあう中間的な場所へ。からだがなんだかゆるむのがわかります。さあ、今度は外へ出よう。からだは外の空気にもう慣れているので、そんなにギャップを感じません。むしろ暑さを感じるのが何だかうれしいほど。とはいえ、ずっと外に居ればそりゃあ猛暑ですから暑いです。でも屋内に戻っても、あ、ちょっと涼しいなってほっとはするけれど、ぞくぞくするほどではない。

さて、コーヒーでも入れてもっと涼しい仕事場へ。3日もすれば、あなたはからだがなんとも楽になったことにびっくりすることでしょう。もちろんほかにもピーエスの夏の室内気候デザインの秘密はたくさんあって、これはその中のとりあえずのひとつ。でも、こうやってからだを驚かせない室内気候デザインが、あなたを驚かせる効果を発揮することは確かです。あなたはもう夏を恐れることは無くなるでしょう。暑さと涼しさはもはやあなたの敵ではなくなるのです。

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