PS IDICから 9月の便り

 

PS i 東京に、岩手県八幡平のPS IDICからバナナが届きました。

『IDIC産バナナを味わって頂けたようでとても嬉しく思います。収穫のタイミングを見極めるのが本当に難しかったです。2011年に発送した時は、とにかく見た目を気にしておりました。それだけは覚えていたので、見た目を気にして熟す前に収穫してしまうと売り物とは違って、味が無いバナナでしかないということを感じました。
そこで、今回は、木熟を目指したのです。
何度もIDIC産バナナは収穫していて、甘い香りが漂い、味も甘さもしっかりとあるバナナであることは私自身認識しておりましたので、是非その状態でHQの皆様に味わって頂きたいと考えておりました。先週は1週間、毎日バナナ達とミーティングしておりました。金曜日まで待ち、まだ早いという結論を出したのです。何本かはほぼ良い状態を迎えておりましたが、半分はまだ緑色という状態でしたので、月曜日に発送しようという結論です。
毎年のように花が咲きますが、サイクルが少しずつずれます。それは同じ木にバナナが実るわけではないからです。バナナにも品種によって異なるのだと思いますが、IDICにあるバナナは、実を収穫した時点で、その木は根元からバッサリと切るのです。木の幹と思っている部分は、ネギのような感じというのでしょうか、葉が幾重にも重なり太くなっていっているような形状をしています。切るときには包丁で切るのですよ。そして、その根元からは次の世代が育って来ておりますので、その子供たちが大きくなり花を咲かせるまで待つ時間があるのです。そこで必然的に時間がずれてくるわけです。
これは同じ木で花を咲かせているハイビスカスとは大きく異なる点と言ってもいいかもしれません。
このサイクルは23年間IDICの中で続けられている素晴らしいものの1つではないかと思います。バナナは本当に花を咲かせる瞬間から収穫するまで全てが楽しみです。
食べて頂きありがとうございました。PS IDIC h.w.』

 

PS dialogue 2015.9

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