静けさと室内気候

平日の朝の代々木公園は静かである。人が少ない。人が少ないから、みな自分の好きなことを自由にできる。歩く、走る、サイクリング、犬の散歩、ヴァイオリン、タップダンス、朝寝、瞑想、…ect. 静かだから、鳥のさえずりもよく聞こえる。風も感じる。さわさわと揺れる新緑が音楽のようだ。
これが週末だとにぎやかになってしまって、自由は小さくなる。ざわざわしているから好きなことがしやすいというのもあるかもしれないが、心おだやかに自分の意のままに何かをするのは難しくなる。

 

室内気候に静けさを求める人はいるだろうか。いるだろう。鳥のさえずりや小川のせせらぎが聞こえるくらいの静けさだ。高音質のスピーカーからの本物の音が聞き取れるくらいの静けさ。風がびゅんびゅん吹くのではなく、空気が静かに少しずつ流れている様子。パチパチと暖炉の火が鳴らすのがわかるくらいの。室内気候が静かであるからこそ、そこでダイナミックに活動できる。室内気候が静かだから、自分の体や頭に集中することができる。原稿を書く、構想を練る、読書をする、ストレッチをする、etc.

世の中には、静けさを求める人のための室内気候がある。それがピーエスの室内気候である。

PS dialogue 2013.05

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