からだの季節

 

4ヶ月ほど前の日記を見返してみて、ふと驚いたことがあります。
4ヶ月前ですから、5月のことです。そこには、「夏の気配を感じる。日中はもう暑い」とありました。5月といえば、初夏と言うことがあってもまだまだ春の名残の頃のはず。気になってその日の気温を調べてみました。なんと、たった25度です。それに引き換え、今日の気温は残暑の気配がただよい始めたとはいえ32度。でも、湿度が低めであったためか、暑いとまでは言えない過ごしやすさを感じさせる日でした。

5月は25度でも暑いと感じたのに、9月は32度でも湿度さえ低ければ暑くない。なんだか不思議じゃありませんか?4ヶ月の間に何が一体変わってしまったのでしょう。実は原因はからだが季節に合わせて変化したことにあるのです。

暑い夏を乗り越える間に、からだが少しずつ適応していった結果なのです。5月のからだは、寒い冬を生き抜いた寒さに強い冬のからだでした。9月のからだは猛暑に耐え抜いた夏のからだになっていたのです。特に日本人のからだは、季節ごとの変化が大きいことで知られています。夏と冬では体の基礎代謝量が大きく変化します。そうすることによって、体感温度の感じ方が大きく変わることが分かっています。夏はより高い気温でも快適に感じられるよう、冬はより低い気温でも快く感じるような仕組みがからだには備わっているのです。

ですから、夏なのに冷えすぎた部屋にばかりいたり、冷たいものばかり摂っていたりするのは、ちょっともったいない。からだに自然に備わったこの調節機能のはたらきを弱らせてしまうことになるからです。四季が豊かな日本、その日本に生きてきた日本人のからだには、豊かな力が備わっています。

さあ、からだにきいてみましょう。いまはいつの季節ですか?

PS dialogue.2013.9

 

 

 

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