こんなことを思っている人がいるでしょうか。ライフスタイルとして、“着脱”を楽しめていないのではないかと。
着脱を楽しむということは、外と中の気温差をいかし、それぞれの活動をより楽しむことであると思うのです。
そうではないでしょうか?
レストランでの食事が楽しくなるのも、分厚いコートを脱いで、食事にふさわしい服装をすることから始まります。
食べ物の熱と周囲の熱を心地よく感じられるようにするには、屋外での服装と屋外での服装のメリハリが大切なのではないかと思うのです。
ですが、早くから薄い絹や綿の衣類が発達した日本では、昔から重ね着の文化が根強くて、室内を暖かくすることよりも服装で段階的に調節することのほうに力を注いできたようです。
だから室内でも何枚も長袖を重ね着して過ごし、外に出るときはその上にそれほど分厚くないコートを羽織って出たりする。
そうすると、室内にいてもなんだか体が重く感じられて、外に出る楽しみも半減します。
逆に外から帰ってきたときも、それほど脱ぎ捨てることができなくて、外と中の切り替えにいまいち喜びを見いだせなかったりします。
レストランや会社、図書館、美術館、クリニックなどで、長袖一枚を着ているぐらいがちょうどいい、快適な暖かさがあったら、体がもっと軽くなって活動的になれるような気がしませんか?
そして外に出るときは、外らしく、分厚くてしっかりしたコートを羽織ります。
こんなコンセプトで室内気候をデザインすれば、着たり脱いだりが楽しくなりそうです。
着脱を楽しくするヒントがもう一つ。それは着脱を仲介する空間、PS garderobe(ピーエス ガルデローベ)。
コートやマフラーなどを掛けておけば、やさしい暖かさで包んでくれる夢のような空間。
PS garderobeは空間自体もほんのり暖めるから、安心して着たり脱いだりできるのです。
PS dialogue 2015.3 (2015.11 再掲載)
PS garderobeのある空間は多種多様。
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